冬の運航案内〈流氷&バードウォッチング〉
実は、世界中のお客様から注目されているのが冬の羅臼。
長野・地獄谷温泉の「SNOW MONKEY」(温泉に入る野猿)、そして羅臼のEAGLE(流氷原に遊ぶオジロワシ、オオワシ)、この2つをセットにして、遠くヨーロッパなどからも多くの外国人旅行者が、知床・羅臼を目指してやってくるのです。
知床が世界遺産に登録された大きな要因に「国際的な希少種であるシマフクロウやオオワシ、オジロワシの繁殖地・越冬地となっていること」
があげられます。
冬期にカムチャッカ半島などから羅臼に飛来するオオワシ、オジロワシは羅臼のスケソウダラ漁と密接に関係しています。
スケソウダラの漁獲減がオジロワシの頭数減に繋がるのは、オジロワシ、オオワシともに流氷を起点とする生態系の一部だから。
海の生命は、ワシたちを介して陸上へ運ばれ、ふんや死骸(しがい)となって森を潤しているのです。
そんな羅臼で、オジロワシ、オオワシを眺めるのに絶好なシーズンが流氷が根室海峡に到来する2月〜3月。
流氷がプールのように沖を防ぐので、波のない港近くで、オジロワシ、オオワシ数百羽を観察できるのです。
流氷バードウォッチングシーズンは、原則として観光船アルランⅢ世も「日の出前出航」。
国後島から昇る日の出をバックに、流氷にとまるオジロワシ、オオワシを撮影しようと、世界中から旅行者が集まってくるのです。
ゴマフアザラシ、世界的にも珍しいクラカケアザラシなどが間近に観察できるのは、流氷が根室海峡に入る初春の羅臼。
北海道で繁殖しているのはゼニガタアザラシだけで、他のアザラシはオホーツク海の流氷上で出産し、流氷が接岸する冬に羅臼など、北海道にやってきます。
流氷漂う根室海峡はオキアミや魚などの餌が豊富なうえに、外敵もいないから子育てには絶好なのです。
「世界中を探してもここだけの異色体験」が味わえる、早春の羅臼。
ぜひ一度、流氷原に遊ぶオジロワシ、オオワシ、アザラシウォッチングを体験してください!
アルランⅢ世の冬の運航は、1月下旬〜3月下旬。
流氷が根室海峡に到来するのは例年、2月上旬ころ。
オジロワシ、オオワシ観察のベストシーズンは2月〜3月。
運が良ければ3月頃ならアザラシ、クリオネも観察できます。
とくに2月〜3月の流氷シーズンであれば、船も揺れることなく、眼の前にオジロワシ、オオワシの群れが!